「矯正しましょう」って言うけれど、矯正治療の結果は1つなのでしょうか?
驚かれるかもしれませんが、結果は一人一人違います。
一人一人違うのに、その違いを聞かずに治療を受けられますか?
治療をはじめる前には、歯医者と直接、よく話し合いましょう。
話し合うための情報を与えてくれない、時間が取れないという、歯医者の言うとおりにしろというのは、ちょっと困っちゃいますね。
治療結果は一人一人違うのです。
矯正治療で歯を動かすときの痛みを心配する声は少なくありません。
これは個人差が大きくて、まったく痛くない人もいれば、ものすごく痛くて最初の数日間はご飯も食べられなかったと訴える患者さんもいます。
一般的には、月1回の治療日の後、2~3日痛いという人が多いように思います。1か月、30日の内、数日間痛みがあるということです。
それでは、あなたの場合はどうでしょう?
矯正装置を着けてみてあなたが感じてみるしかありません。 痛みがあるかないかと言えばあるのですが、「まっ、こんなもんか」って感じの人が多いと思います。 ちょっとの思い切りで乗り越えてしまいましょう!
これは自信を持って言えますが、矯正治療のコストパフォーマンスはとても良いと思います。 あなたが見せる笑顔の中心にキレイな歯並びが見えたときにあなたの第一印象はすばらしいものになると思いませんか?
きれいな服やアクセサリーも、あなたの第一印象を変えてくれる強力なツールだと思いますが、季節・時間、場所・場合、キャラ・性別を問わずにプラスの効果を持つ「笑顔の中心にキレイな歯並び」は、きちんとしたメインテナンスによって長い間あなたにメリットを与え続けてくれる最強アイテムかもしれませんよ。
材料や装置自体の開発改良によって、矯正装置はシンプルになってきています。
見た目の改善もされてだいぶ目立たなくなってきましたが、近距離でお話すればその存在は明らかだと思います。
聞いた話ですが、アメリカでは矯正治療を行うことがステイタスなのだとか。自慢の種ですから隠す必要は無いわけです。星型のブラケットや日本でも珍しくなくなった色とりどりのカラーゴム(当院にもありますよ)を使用して矯正期間を楽しんでいるそうです。
しなやかに改良された超弾性の針金に白色のビニールコーティングをしてしまったものも売っています。
裏側の装置はどうでしょう?上の歯の裏側に装置をつけたら、下の歯が上につけた装置に咬み合わさってしまいます。ストッパーとして奥歯に樹脂・レジンを盛って、前歯が咬み合わさらないようにすることもあるようです。装置(カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(インコグニート)等々はとても小さくなってきました。しかし、下の歯が咬み込む場所に装置をつけるという人体の構造上の問題は変わりません。適応症があると思います。
これらは職業的に(?!)表側に装置をつけると失業してしまう人や精神的にどうしても表側の装置及び金属色に耐えられないという方には良い装置だと思います。
皆さんはどう思いますか?
乙女心がわかってないですか?スミマセン^^;
利点欠点を知っていただいた上で患者さんが選んだ装置を使って、極力短期間で良い仕上がりを実現すべくがんばります!
スピード矯正や「◎ヶ月で治る!」、クイック矯正など矯正医としても魅力的なキーワードがありますが、内容を吟味する必要があると思います。
コルチコトミーは、麻酔後歯肉を切開、剥離し、歯の骨にヒビを入れることで、歯が動きやすい条件を作る手術です。矯正治療と併用して行います。
クイック矯正は、歯を抜いたり、削ったり、歯の神経や栄養血管などがつまった歯髄を抜いた後に土台を立ててから削ったり、そして削った歯の上にオールセラミッククラウンやメタルボンドクラウンをかぶせる治療です。
デーモンブラケットの使用により、治療期間の短縮を試みる方法もあります。
何度も述べましたが、矯正治療のゴールはたくさんあるのです。 どのゴールまでがその短縮された期間なのかや、各々の治療期間短縮方法の利点欠点をきちんと説明してもらってから選択することが大切です。ひょっとするとあなたの望んでいる治療プロセスや治療ゴールでない場合(?!)もあるかもしれませんよ?
歯医者は歯を守るのが仕事だと思っています。ですから、歯を抜かずに治してあげたいと思うのが一般的な歯医者の感情だと思います。
では、なぜ歯を守るはずの歯医者が、歯を抜く方法を患者さんに示すのでしょうか。
それは、患者さんと歯医者の情報量のギャップに他なりません。歯を抜くことが嫌なことだというのを皆さん直感的にとらえていますよね。しかし歯を抜かない治療をした場合の欠点は患者さん一人ひとり違ってきます。ここが厄介なところでもあります。歯を抜かないことで、唇が前に大きく張り出して目立つようになってしまうとか、それに伴って上下の唇が自然にはくっつかずに力を入れなければならないことからさらに口元が膨らんでしまうこと、歯並びを無理やり広げたため歯が骨から外にはみ出してきて歯根が出てきてしまうことなどを検査後の分析で歯医者は診断できます。この情報を患者さんと共有した後に最終的な判断をしてほしいのです。
想像できていない人に、真摯に分析もせず「抜かずにできますよ^^」や「抜かない方がいいわよ」と欠点は告げずに話すのは、誰の幸せのためなのでしょうか?
歯医者の端くれとして、各方法の利点欠点を出来るだけ噛み砕いてわかりやすく伝えていきたいと、当たり前のことをコツコツ積み上げたいと思います。
どうやら人生、プラス思考がお得みたいですよ。
今の歯並びがあまりお好みでなかったり、どうもガタガタ部分の歯磨きが大変だと気づいていたり、大切な人の将来を思ったりしたら、少しの勇気を持ってキレイな歯並びに変えてしまいましょう。
いろいろな人のアドバイスを胸に、自分の判断力と行動力で準備をしましょう。
まずは、矯正専門医の医院へ相談に行きましょう。
▼ 当院の矯正治療終了後アンケートより