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2016.11.18

日常矯正治療ー気持ち

ライバル???

治療の分野では、「世界」を見据えて、日々診療しています。あっ、大丈夫ですよ、おかしくなっていません^^それは、やはり、恩師に世界で戦えそうな矯正診療のベースを与えていただいたからに他なりません。それが証拠に、いつまでたっても日本の臨床の平均が追いついてこないカンジを受け続けています。
そんな天狗になりながらも後続の集団が見えてこない小さな不安の中で、研究会や講習会で発表される症例を見るにつけ、診断と仕上がりにいつもシンパシーを感じる先生がいました。外観からたぶん同世代。物腰もなんだかそれ風です。早い時期にライバル視し始めました。とは言うものの、あちらは大学院を出て留学経験もお持ちの国立大学で出世街道をまい進されているエリートです。まさかこんな私にライバル視されているとは気づかなかったでしょう(当り前ですが)。
私が開業してからの十数年、最も力を入れていた矯正用アンカースクリューの分野においては、彼がだいぶリードしていました。能力の問題もさることながらやはり研究機関でもある大学病院での臨床は、新しいことにチャレンジしていくには有利です。彼から学ぶことがたくさんありました。
今回の学会で小森さんの発表以外で楽しみにしていたのは、矯正用アンカースクリューの発表です。瀬戸内の辺りはその研究が非常に盛んなところですからね。
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しかし、その学会場で、非常に大きな衝撃を持ってその情報は耳に入ってきたのです。最近、彼が若くして亡くなったとのこと。

一度も話したことがないあなたですが、心からご冥福をお祈りいたします。