2019.03.31
義理堅い男
大学病院に9年在籍しました。その間、私はとにかく治療が上手くなりたかったのです。どういう治療が合理的でミニマムで最大の効果をあげられるかを起きている間のかなりの時間を費やして考えていました。ベッドに入って寝るまでの時間も電車に乗ってもプールで泳いでいても、今日行った自分の治療に対して、本当にその選択が正しかったのか細かく細かくツッコミを入れまくります。病気かも。で、ですね、これをずっーと続けるとナカナカに治療の濃度が濃くなってくるんです^^そんな私なので、開業しようと決めた後も経営や営業的なこと接遇のことなどに全く興味もないし考えなかったわけです。き、危険です。患者さんは一人も来ていないのに高額すぎる医療機器群を無造作に買おうと考えていました。そんなときにそれを制してくれたのは頼りになる先輩方ではなく、矯正治療の質問をされると答えてあげていた後輩でした。後輩は世話になったお兄ちゃん(歯科医)の医院を盛り立てるために必死に医院のマーケティングをしていたのです。そこで培ったノウハウを開業を控えた私に、私がへそを曲げないように注意深く教えてくれたのです。開業後も電車に乗って何回も我院へ様子を見に来てくれました。彼に教えてもらったことを私が忠実にやっていたらもっと早く経営が安定していたと思いますが^^;もし教えてもらっていなかったら・・・と考えると恐ろしいです。
彼は地元のお兄ちゃんの医院でも矯正治療を行っていたのですが、来年度から地元の方にさらに充実した環境で診療を提供すべく矯正専門の自院を構えるということで、オープン直前の医院へ遊びに行ってきました。さすが4回目の内装。濃度濃くなってました^^彼なら本当の意味での地元貢献ができると信じています。お互い地道に頑張ろう!